研究紹介

研究業績

 私の研究室では、現在、主として交通科学バーチャルリアリティ・ヒューマンインタフェースの2つのテーマで研究活動をおこなっています。このような研究テーマに興味のある大学院生(修士課程)を募集しています。お気軽にお尋ねください。


卒業論文・修士論文・博士論文一覧


交通科学

 自動車産業は今、大きな転換期、発展の時期を迎えています。研究室では、ドライバー、乗員の観点から、自動車の研究を行っています。たとえば、ドライバー支援の問題があります。覚醒水準が落ちているドライバー、注意力が散漫になっているドライバー、高齢ドライバーに適切な支援をおこなうことで、事故を防止し、自動車を楽しむことができます。
 最近、自動運転の話題がニュース等で流れますが、そう簡単には完全自動運転は実現できません。当面は部分的な自動運転の時代が長く続くと考えられます。しかし、この部分的自動運転には多くの解決すべき問題が潜んでいます。自動運転システムが機能不全を起こした場合は人間(運転席に座っている者)が運転することになりますが、急に運転することになっても対応できないだろうと思います。さらに、自動運転車と他の交通参加者がどのように意思疎通を行うのかも解決すべき課題となっています。
 また、社会貢献、地域貢献として、交通事故防止のための講習・講演マスコミ各社の取材に対する協力を行っています。
 交通科学の教育研究は、大学院統合新領域学府オートモーティブサイエンス専攻でも行っています。


オートモーティブサイエンス専攻のドライビング・シミュレータ

研究室のドライビング・シミュレータPタイプ

研究室のドライビング・シミュレータAタイプ

研究室のドライビング・シミュレータBタイプ

無線通信による運転挙動の収集と管理や教育のイメージ図

共同研究

競争的資金等




バーチャルリアリティ(仮想現実感、人工現実感)・ヒューマンインタフェース

 バーチャルリアリティには心理学的に非常に興味深い、まだ研究がおこなわれていない領域がたくさんあります。私の研究室では、バーチャルリアリティと心理学の両方が関係するような研究を行っています。
 バーチャルリアリティ空間を作成するときには、どうしても現実空間と同一には作成できない部分が出てきます。その部分を何らかの工夫を施すことで、回避しているのが現状です。たとえば、バーチャルリアリティ空間内での歩行移動を例にとると、コントローラを使って移動したことにするという方法が一般的ですが、実空間ではありえない移動方法です。もっと良い移動方法があるように思います。
 また、バーチャルリアリティ空間で自分自身のアバターはどのように認識されているのでしょうか。調べてみると面白いことがわかりそうです。

身体所有感実験

多重解像度立体映像を撮影するカメラシステム

受託研究

競争的資金等




以下は過去の研究テーマです

人間の感性・認知・動作特性の研究

食品の外観から生じる心理印象のイメージ図

ケーキを評価した実験の画面例

共同研究

競争的資金等



生体計測・人間工学・生理心理学

 身体の動きや形を計測する場合と計測結果から心的過程を推定する場合があります。メディカルウォーク開発のための膝計測や足底面計測器の開発は㈱アサヒコーポレーションとの共同研究です。

競争的資金等